2010年活動報告

●ピンクリボンキャンペーン in AKITA 2010

「ピンクリボンキャンペーン in AKITA」は秋田県のみなさんに乳がんに対する知識を広めるとともに、乳癌検診をより多くの方が受けられ、乳癌で亡くなる方を少しでも少なくしようという目的で2008年にスタートしました。

3回目を迎えた2010年の「ピンクリボンキャンペーン in AKITA」。場所は例年通り秋田市拠点センターアルヴェにて、10月30日に開催しました。当日は小雨のちらつく中たくさんの方々に来場していただきました。イベントは盛りだくさんの内容でした。まず、会場内では地元のゴスペルグループThe Power Praiseによるゴスペルの演奏から始まりました。迫力あるパフォーマンスで会場全体が魅了され、ゴスペルの音楽を通じてパワーをもらうと同時に命の大切さを考えた瞬間でもありました。

他にも雄鹿賢哉さんによるエレクトーン演奏が行なわれました。こちらも大変すばらしい演奏でした。
三浦志織さん(秋田大学医学部学生)による「自己触診のすすめ」、東海林綾さん(市立秋田総合病院)による『マンモグラフィ検診の予備知識』の教育講演は大変わかりやすい内容でまとめていただきました。
2人はピンクリボンキャンペーンの実行委員でもあり、今後ますますの活躍が期待されます。

お昼からは乳がん患者会「あけぼの会」会長ワット隆子さんによる講演「秋田の皆さん、乳がんから命を守りましょう」が始まりました。ご本人の体験をもとにした熱のこもったご講演をいただきました。会場のみなさんにはワット隆子さんからの「乳がんから命を守って」というメッセージをしっかり受け止めていただけたことと思います。ワット隆子さんには引き続きシンポジウムにご参加いただきました。秋田県のテレビやラジオのパーソナリティでご活躍の桜庭みさおさんを司会に迎え、ワット隆子さん、谷川美穂さん(秋田県がん対策推進チーム)、伊藤亜樹(秋田大学医学部附属病院乳腺外科医師)の3人によるシンポジウムでテーマは「秋田県の乳がん診療に足りないもの-明日の私のために今、できること-。」でした。乳がん患者、行政、医療者のそれぞれの立場から熱いディスカッションが行なわれました。今の問題点を話し合い、これからの心構えを新たにしました。会場にいらしたみなさまにも大変貴重な時間となったことと思います。

ピンクリボンウォーク in AKITA 2010

ピンクリボンウォーク in AKITA 2010


ピンクリボンウォークは小雨のちらつく中でしたが、秋田県ウォーキング協会や学生ボランティアの方々の協力で無事に行なうことができました。コースは昨年と同じ3kmと10kmの2コースでした。街頭キャンペーンによって市民の方々の啓発にも大いに役立ちました。

乳房触診モデルによる自己触診法体験は106名の方のご参加がありました。自己触診の大切さがわかり大変勉強になったとの声をたくさんいただきました。

映画「余命」の上映は同じアルヴェ内の映画館でありますルミエール秋田を貸し切っての上映でした。抽選で選ばれた方に無料での提供でしたがたくさんの方々に感動の声をいただいたとともに乳がんについての知識を広める事にも役に立ちました。

また、キャンペーンに先だって秋田港に隣接する秋田ポートタワー・セリオンが10月の一ヶ月間ピンク色にライトアップされました。これも市民の方々への啓発に多いに役立ったと思います。

2011年は9月19日に例年通りに秋田市拠点センターアルヴェにてキャンペーンを行なう予定です。たくさんの方がご来場され、乳癌検診に関心を持っていただきたいと願っています。

秋田県ピンクリボン実行委員会 伊藤亜樹